答案の流れ
【答案の書き方:基礎編】
・請求(訴訟物、請求の趣旨、当事者の言い分)や条文を始点にして考える(法律構成)
どのような請求や条文を使うかという点だけで差がつくこともある。例えば民法や商法で複数の請求や適用条文があり得るとしても、その場面に相応しいものを選択すべきである。また、あり得ない法律構成にした場合は得点できないこともありうるので、どのような法律構成を用いるかの練習は十分にしておいた方が良い。
刑法でいうと罪名、憲法で言えば保障される権利を正しく選択することが重要である。
・必要な法的効果を考え、それを実現するための条文を特定し、その条文の要件を充足するかを考えるとうまくいく場合が多い。
・要件を検討していく中でその要件にあたるかが不明確に感じる箇所が出てくることがある。その場合は論証を展開し、その要件にあたる文言を解釈する。
・時に条文にない要件を解釈から導くことがある。これは気付きにくいので、事前に典型論点として学習しているか(元ネタとなる有名な判例や学説があるはず)、誘導、問題文から読み取れるヒントがあるはずである。
・そのまま条文を適用すると不当な結論になることもありうる。その場合は原則を示し、それを修正する理由を述べた上で一定の場合に例外的処理がありうるという形で論証、あてはめをすることで妥当な結論を導くことも考えられる。
例えば民法や商法で複数の請求や条文があり得るとしても、その場面に相応しいものを選択すべきである。また、あり得ない法律構成にした場合は得点できないこともありうるので、どのような法律構成を用いるかの練習は十分にしておいた方が良い。
刑法でいうと罪名、憲法で言えば保障される権利を正しく選択することが重要である。
行政法ではどの抗告訴訟を選択するかで差がつく場合もある。