論証の書き方【問題の所在編】

論証は①問題の所在→②理由づけ→③規範→④当てはめと進んでいくのが基本です。※①〜③が規範を導くための論証に当たる部分で、規範に当てはめるのが④なので、厳密には論証部分=①〜③となります

今回の記事では①の問題の所在についての一般論をまとめてみました

②、③、④も随時更新予定です

 

論証の書き方【①問題の所在編】

・必ずしも常に必要というわけではないが、書くと流れが良くなることが多い

・現場思考問題では問題の所在を発見するだけで得点となる可能性もある(未知の論点を発見できるかだけでも差がつくため。もちろん、法的な議論にする必要があり、気づくためには基礎的な法律の理解や典型論点の理解が必要となる)

・問題点と関わる事情を簡潔に引用しつつ、法律効果との関係を示す。

→初学者のうちは無駄な事実まで長々と引用してしまいがちなので注意

→法的議論と離れてしまうと何のために論じているかが曖昧になりがちなので法律効果を意識して問題提起をすると良い。

・問題の所在の種類としては以下のようなものがある。

A文言不明確(「○○」(▲▲条)の意義が問題となる)

B明文なし

C結論不当

D適用関係

Aが多い。あとはBCDの順で多いと思われるが、C、Dはあまり多くない。

・形式面で「~かが問題となる」と書く人が多いが、「が問題となる」の部分はなくても良いので省略したほうが効率的。

 

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