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結論
ノイズキャンセリングイヤホンは、職場の環境を自分で変えられない人間が、せめて自分の耳の中だけは自分で決めるための道具だと思う。完全な静寂は作れない。ただ「もうこの音は気にしなくていい」と思えるだけで、集中の粘りが変わる。今では、これをつけていないとドラフトに入る気にならない。
“聴こえるかどうか”ではなく、”気にしなくて済むかどうか”の問題だった
事務所では、近くの誰かが電話対応をしていたり、Web会議をしていたりする。これは日常的にある。何を話しているかまでは聞こえなくても、人の声が断続的に飛び交っているだけで集中しづらい。
あとはキーボードの打鍵音。これは近くの席の人が何を使っているか次第だが、パチパチとうるさい人の隣になると地味に効いてくる。コーヒーメーカーとコピー機も同じで、無視しようとしても意識の一部が持っていかれる。
以前は、有線イヤホンで音楽を流して作業していた。けれど、コードが絡んだり、袖口に引っかかったり、何かの拍子にズルッと抜けたりして、逆に集中が乱される場面も多かった。結果的に「整えたはずの環境がストレスになっている」状態だった。
AirPodsを導入して変わったこと
ノイズキャンセリングをONにした瞬間から、雑音が一歩引く感覚がある。ゼロになるわけじゃないけど、「もう無視していいや」と思えるくらいに遠ざかる。たとえば、隣で急に電話が始まっても、自分の思考が、干渉されずに最後まで保てるようになる。事務所のような共用空間でも、AirPodsをつけて音楽を流しているだけで、自分のペースを守れるようになる。
私の環境では、仕事中に音楽を聴いていて問題になることはない。その自由をどう使うかで、一日の進み方は結構変わる。
ただひとつ悩ましいのは、AirPodsをしていると話しかけづらい空気を出してしまうこと。秘書さんやほかの先生が、こちらに気を使って話しかけるタイミングを探している様子を見かけて、少し申し訳なくなる。自分も逆の立場で、AirPodsをしている先生に後ろから声をかけるときは、タイミングを測る。外部音取り込みモードを使っていても、やっぱり「話しかけるには一段構える必要がある人」になってしまう。
良かった点・惜しい点
- ノイキャン性能は優秀。人の話し声や周囲の音をシャットアウトするというより、「そこにあるけど気にしなくていい」レベルまで押し下げてくれる
- 外部音取り込みへの切り替えもスムーズ。完全に耳を塞ぎきらないバランスが、仕事中にはちょうどいい
- 装着感もよく、長時間つけていても耳が痛くなりにくい。軽くてズレにくいので、ドラフト中に姿勢が前のめりになっても気にならない
- デザインも業務中につけていて違和感がなく、無理に外さなくていいという気楽さがある
- ただし、マルチデバイスの切り替えは不安定なときがある。クライアントとの会議直前に、スマホとつながってしまっていて焦ったことが数回ある。いまは必ず、会議前にBluetooth設定を手動で確認するようにしている
こんな人におすすめ
- 周囲の話し声や雑音で、思考の流れが中断されがちな人
- 有線イヤホンの取り回しにうんざりしている人
- 共用空間で作業していて、自分の「集中ゾーン」を確保したい弁護士
- 気持ちのオンオフを、耳から切り替えたい人
なぜAirPodsだったか
最先端の機能というより、すべてのスペックがちょうどよかったから。ノイキャン、外部音取り込み、音質、つけ心地、見た目、接続のしやすさ。どれかが特別に尖っているわけではないけれど、全体としてバランスがいい。仕事道具として選ぶなら、この外しにくさが効く。
安くはない。ただ、耳だけで自分の環境を作れるようになったので、それに見合うだけの働きはしていると思う。
購入ガイド
- 商品名:AirPods Pro(ノイズキャンセリング対応モデル)
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- 価格帯:モデルや時期によって変わりますので、購入時に最新の価格をご確認ください。
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