オンライン口述模試の全体講評 ※問題のみの販売も開始しました

MINゼミナールで実施している口述模試の全体講評です。

具体的な内容に踏み込んではいないのでネタバレはないですが、これから受講する方、問題を見るという方はご注意ください。

試験なしの問題・回答についてはMINゼミナールでのデータ販売(pdf)を開始しましたので、問題だけほしいという方はぜひご利用ください!

オンライン口述模試【問題及び回答例】 | MINゼミナール (stores.jp)

 

目次

民事全体講評

今回の模試は予備試験口述受験生約15名の方にご利用いただきました。その結果を踏まえての講評です。

 

要件事実は過去問でも出題されていることから、途中の過程に若干の差はあるもののほぼ全員が最後まで正答にたどりついていました。

要件事実に関して、過去問再出題、模試の問題が出題された場合には周りの受験生も請求の趣旨、訴訟物、請求原因事実、抗弁事実を回答できると考えられますので、特にそのような箇所についてはよく確認しておく必要があります。

また、所有権に基づく抵当権設定登記抹消登記手続請求など、新問研や類型別のレベルでもまだ出題されていない分野については出題可能性が高いので要確認です。

今回は要件事実であまり差がつきませんでしたが、証拠、民事手続、民事保全法に関しては多少差がついていました。過去問や模試で出題された範囲の条文やその周辺の条文はできる限り確認するとよいです。

今回の問題の難易度については、受験生の方の様子も踏まえて考えると本番と同じレベルか若干易しいくらいだと思います。知識面で大きな問題があるという方はいませんでした。

本番は半数程度が60点、下位4分の1が59点以下、上位4分の1が61点以上となりますが、今回の模試で明らかに59点以下とすべきと思われる方はほとんどいませんでした。一方で大きな差がつかなったため、61点の方3名程度にとどまりました。説明の具体性やテンポの良さが優れていた方は61点としました。

刑事全体講評

今回の模試は予備試験口述受験生約15名の方にご利用いただきました。その結果を踏まえての講評です。

 

刑法の部分は人によっては難しかったようですが、題材を知っていた方やその場で思考して出題趣旨に沿った回答ができている人も3割~4割程度いました。

 

財産犯の出題可能性が高いですが、もちろん財産犯以外の刑法各論、刑法総論についても聞かれる可能性は十分にありますので、メリハリはつけつつも基本的な部分についてはまんべんなくおさえておきましょう。

 

刑事手続、法曹倫理に関しては本番と同レベルの標準的な問題でした。

今回出題された刑事手続、法曹倫理の分野で漏れがあった場合は要注意です。どれも十分に出題可能性があります。過去問、模試で出題された分野とその周辺に関して条文やテキストで確認しましょう。

 

刑事のほうはそれなりに差がついていました。

59点の方が2割程度、61点が2割程度、62点が1名でした。その他の方は60点でした。

 

もっとも、試験でどこが出題されるかという点も大きいです。できていた方も油断せず、あまりできなかった方も最後まで諦めず、最善を尽くしましょう。口述試験で出題される分野は意外と限られています。過去問類題の再出題、模試の的中も十分に考えられます。もちろん、その一方で、過去問を検討してわかるように、予想外の出題がされる場合もあります。ただ、その場合もすでに知っている知識をもとに考えさせることが前提となります。とにかくこれまで論文試験突破までに使ってきたテキストを使い、論文合格者であれば通常知っている程度の基礎的な知識はしっかりと固めることが重要です。

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